パイプカット【比較的簡単な手術】
パイプカット手術の手順
局所麻酔をした上で、陰嚢(キン玉)1個につき、1cm程切開し、精管を丁寧に取り出します。
精管のその一部を切断・切除します。もう片方も同様に、精管を切断・切除します。
止血を十分した上で、切開部を縫合して手術が終了します。手術後の傷は、陰嚢のシワの中に隠れますので全く目立ちません。
また、医療機関によっては、精管の端を電気メスで焼き、より確実に避妊効果が得られるようにしています。手術時間は、1時間程度掛かります。
手術後、2週間程で精液検査を行います。その結果で、無精子症と診断が出れば、避妊具(コンドーム)無しでのSEXが解禁になります。
パイプカット手術は、入院の必要もなく、手術終了後に帰宅となります。
手術当日~アフターケア!
- 手術当日の入浴・シャワーはダメです。
- 手術当日より、重労働でなければ普通に仕事はできます。
- 手術翌日より1週間は、シャワーのみOKです。
- 入浴は、手術後、1週間後からOKです。
- 手術後、1週間程度、包帯を巻きます。
- アルコールは、1週間控えること。完治が遅れるため。
- ジョギングや激しいスポーツは、1週間控える。
>最後に・・・
以上より、手術後1週間程度は、コンドームを使用とたとしてもSEXを控える事が賢明です。無理をすると痛みを感じる場合もあります。
また、SEXができるようになっても、切断後の精管などには精子が残っていることがあります。
暫くは、コンドームを使用して避妊することを忘れないようにしましょう。少なくても10~20回程度は射精して、残っている精子を出しきる必要があります。
殆どの医療機関では、精子が完全に無くなったかどうか、手術後に精液検査を行います。それまでは、生でのSEXを控えましょう。
しかし、精液検査で精子が無いことを確認できても、約1%の割合で切断部分が繋がってしまうことがあります。その場合は、妊娠する可能性もあります。
>注意点!
パイプカット手術後、精管の再建は非常に困難です。何らかの理由で子供が必要になった場合でも、100%機能再生できる訳ではありません。
もし切断した精管を再び繋ぎ合わせる再縫合手術は、医学的には不可能ではありませんが、機能回復が保障されるものではないのです。ご注意下さい。